病院職員裏ブログ

元ギャンブル部門の新聞記者(現病院職員)が病院、医療制度、ギャンブル依存症とか、全部綴る。

入院中のアメニティセットは有料だけど便利【料金やメリット・デメリット】

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家の階段で転倒し、前腕の骨が飛び出る開放性の骨折。救急車で運ばれ、その日に入院が決まり、次の日に手術となった…。

なんてありがちな入院パターンですが、当事者にとったら大パニック間違いなしの状態。骨折の痛みに加え、手術の心構え、家族や職場に連絡、入院の手続きエトセトラ…。

 

入院当日はやることがいっぱい!しかも体動制限されて、家族や知人が付き添いに来れない場合は自分で入院グッズを用意しないといけない。そんな余裕はあるわけない。

 

なので病院にアメニティセットがあるかどうか確認して、あれば借りちゃいましょう。「お高いなあ」なんていう患者さんも、病状が落ち着いてお話するときは「便利ですねー」なんて声も多数聴きますからね。心の安静も必要なので、借りちゃうことをオススメします。

※病院によってはアメニティサービスがない病院もありますのでご注意ください。

 

なにが借りられるの?

寝巻(パジャマ)や日用品、おむつ、靴下などが借りられます。とりあえず最低限の入院生活は送れるアイテムをレンタル可能。日用品については一般的なセットでは下記のようなものが付いてきます。

 

寝巻(パジャマ)
タオル
ティッシュ
歯ブラシ
歯磨き粉
シャンプー
リンス
ボディーソープ
入れ歯洗浄剤
コップ
ストロー
ヘアブラシ
靴下
肌着

 

肌着などはオプションで追加料金が発生する場合があるようですが、アメニティレンタルサービスをやっている病院なら上記のようなものがレンタル可能です。

 

おむつについてもオプションとなることが多いようです。すべてに言えることですが、基本的に使用した枚数や個数ではなく一日いくらの計算方法となりますので、おむつをたくさん使う高齢の患者さんは、アメニティレンタルの方がお得です。

 

値段はいくらぐらい?

僕の病院のアメニティ費用は一日1,000円ほど(おむつを入れると1,500円)で上記の日用品がすべて借りられます。

 

病院によってでは1日2,000円取られる場合もあります。

 

短期間の入院なら借りたほうがお安いですが、長期間になると大した金額になってしまいますね。

 

ただ、基本的にアメニティサービスにはクリーニング費用も込みとなっています。洗濯も勝手にやってくれるので、付き添い家族の負担はほぼなくなります。

 

患者の家族が病院に来なくても、入院生活が成立するのが、アメニティサービスの良いところとなります。

 

注意するべき点(デメリット)

▼パンツはレンタルできないので、自分で用意する必要がある(おむつレンタルの患者さんは不要)。

 

▼1日いくらでの計算なので、たとえ1時間しか使わなくても1日分として料金がカウントされる。

 

▼病院とは別会社が経営していることが多いため、アメニティセットの料金は入院費用とは別になる。アメニティセットの請求書は自宅に届くことが多い。

 

▼歯ブラシだけレンタルしたい、と言っても、料金はすべて含まれた金額になってしまう。

 

▼髭剃りなどの刃物関係はレンタルできない。

 

▼アメニティ料金は保険適用外なので、認定証や高額療養費とは無関係となる。

 

▼入院すると強制的にアメニティレンタルとなる病院もある(新型コロナウイルス対策でそういった病院が多いと思われる。コロナ関係ない患者さんでも面会不可の病院が多いので)。

 

以上が注意すべき点。

 

請求書が、病院の入院費とは別になる場合があるので要注意。

 

まとめ

費用はお高い印象だけど、いざ借りてみると洗濯は自動でやってくれるし、タオルなどもその都度借りられる、さらに退院時もほぼ手ぶらで帰れるからやっぱり便利なサービスとなっています。

 

入院直後は気が動転しますからね、とりあえずしばらくはレンタルしちゃって、治療に専念するのがベストかと思います。いやあ、便利な世の中になったもんだ。

 

ご注意:すべての病院がアメニティサービスがあるわけではありません。サービスを行っていたとしても、ここで紹介したものが必ずあるわけではありませんので、病院に確認することをお勧めします。

 

今回の記事は以上になります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

病院職員・バカパパでした!

 

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