ハスリングラッパーについて
まず最初に、ハスリングラッパー(違法行為をラップする人)が表舞台に出てくることに若干の違和感があった。
D.Oにせよ、漢にせよ、違法なことをラップする以上、活躍するシーンはアンダーグラウンドが前提になると思う。表に出てきたらハスリングスタイルは無理があるし、それ無くなったらつまらないし。ジレンマというか、両方成立させるのは無理じゃないかな、やはり。
僕はハスリングラップも大好きで、色々なメディアで聴けるのはありがたいんだけど、昨今のHIPHOPシーンが恐ろしく健全なものになっているのが、良いことなのか…、それともHIPHOPに関してだけいえば悪いことなのか…。ヘッズ歴20年の僕からすれば悩ましくもある。
ただ、違法なことをラップしてるのに、おじいさんおばあさんや、HIPHOPに無関心の子供の目に入るのは、やっぱり親としたらいやかな。ヘッズでも一般論も持ち合わせている。
だから、やっぱりアンダーグラウンドで活躍するのがベストなのではないかと思う。
犯罪は大嫌いだけど
僕は、犯罪は大反対だけど、HIPHOPは好きなのだ。なにか矛盾を感じてしまうが、しょうがない、好きなのだ。
漢はもちろん、MSCが好きだった。あそこまでサグでリアルなグループは他にない。SCARSやGEEK、鬼もすごく好きだが、ハスリングラップが好きになったきっかけはMSCであり、リーダーの漢だった。BEEFの楽しさをおしえてくれたのも漢だった。DABOと漢のBEEFとか堪らなかったなあ。
閑話休題。なぜ悪いこと大嫌いなチェリーボーイの僕が、ハスリングラップを好きになったのか考えると、彼らはすさまじいエゴイズムで、目標に対してイリーガルなことをしても達成しようする。しかも言葉巧みだ。
周りの目ばかり気にする読書家の僕の心に、彼らのいきざまが胸に響いた。まあ、響いても、悪いことしたりなんかはもちろんしないけれど。
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漢が逮捕されたと聞いて、まったくもって動揺しなかった。漢のラップに魅了されてる人たちならわかると思うが、彼はリアルだから。そら逮捕されるわ。あんなことラップしてれば。あたりまえの感覚だった。リアルだからこそ、ファンなのだが。
ラッパーが会社員と仕事するのは難しい
YouTubeで漢本人の謝罪動画が上がってて、『企業の方々すいません。』なんて言っていたけど、ハスリングラッパーとラッパー以外の…たとえば会社員と仕事をすると、リスクがあるのは当たり前なこと。曲聴いてればわかる。まあ芸能界もかなりダークっぽいから、その辺の会社員とは違うかもしれませんが。
ただ、かつてYOU THE ROCKはディズニーのcm(スプラッシュマウンテンだったかな)に出ていたけれど、逮捕されて表舞台から消えた。
UZIも逮捕されてフリースタイルダンジョンのMC降板したし。
D.Oも逮捕されなければリンカーンで人気が爆上がったから、もっとお金持ちになれたかもしれない。
それでこそラッパーなのか
誰も彼も好きなラッパーだから、活躍するステージが広がるのは良いんだけど、やっぱりアンダーグラウンドで活躍したラッパーが表舞台に立つのは無理があるかなあ、と思う。
オーバーグラウンドに立つならやはり、悪いことをいっさい断たないといけないし、断ったらハスリングラッパーではなくなるし。両方取ろうとすると捕まるし。
結局、ラッパーってのは強欲だから、両方取ろうとするのですかね。それでこそラッパーな気もしますが。
さて、今回のブログはほぼ殴り書きになってしまいました。犯罪は大反対だけど、HIPHOPシーンはもっともっと盛り上がって欲しい!ってことでございます。
おっさんヘッズも、陰ながら若手のラッパーを応援しております。
今回の記事は以上になります。バカパパでした。