チャージマン研とは、昭和の少年向けアニメで、超簡単に説明すると、研がチャージマンに変身し、悪者を倒していく…というまあよくありがちなストーリー。
…なのだが、回数を重ねるごとにアニメ自体の作り込みがいい加減になっていき、制作陣の適当さが際立っていく。
・BGMが使いまわし
・SE(効果音)が合ってない
・戦闘中のSEがまったくない
・バトルシーンが一瞬
・陰毛のようなものがうつりこむ
などなど。
上記はほんの一部。まあ、百聞は一見にしかずで、一度見るとすべてを理解できる。「なんて適当に作っているんだろうか」。だが、それがいい。
※詳しいストーリーなどは(あってないようなものだが)他のサイトを参照してほしい。本記事では、チャージマン研が「なぜ二期が絶望的か」を紹介する。
鬼滅の刃よりもスピーディーな展開
「スピーディーな展開」…というよりは、一話前半のストーリーの流れをぶった切って後半に進んだりするので、前述したようにストーリーはあってないようなもの。超展開。前半の内容関係ねーじゃん、という回も多々ある。
ジュラル星人(敵)とのバトルも実に、そう実にスピーディーで、5秒ほどで終了することも。とにかく弱いのだ、敵が。
しかもバトル中の効果音がついてない回もあり、迫力のなさったらない。
一周回って面白いアニメの代表作
この一周回った面白さは、狙ってできるものではない。チャージマン研を見ていると、時にたまに画面に「陰毛」のようなものが写り込むことがあるんだが(おそらく昔のビデオフィルム特有のもの?)、昔のアニメなら別に普通にある現象なのかもしれない。でも、チャージマン研でそれが出ると、その陰毛さえも「味わい」になってしまうのだ。
いわゆる天然キャラの芸能人がいじられて人気が爆発するような感じだ。
この「天然さ」や、「狙ってない」ことが長所のアニメ、唯一無二のセンスが、次回作を作れなくする要因だと思う。
狙ってやると絶対「サブい」!
例えば「BGMの使いまわし」やさっきの「陰毛」もそうだけど、当時と比べ進化しまくっているアニメ界で、それを今狙ってやっても面白いわけがない。
狙ってやっても、あの面白さは出ないし、絶対にオリジナルに勝つことはできない。
絶妙なバランス感と、一歩先行くおもしろさで唯一無二の存在になったのは、当時のスタッフ陣の怠慢と、制作資金の少なさがスパイスになり、偶然に黄金比率となったのだ。
どんなに進化を遂げようとも、人間は「偶然」だけは産み出せやしない。
金の臭いに敏感な大人たちが群がり、チャージマン研の二期に手を出そうとするかもしれないが、悪いことはいわない、やめときな。
もし、第二期があるとしたら、それは絶望的につまらないものになると思う。
おわりに
とはいえ、チャージマン研は、ほんとにおもしろいアニメで、第二期はねえだろうな、と思うものの、もっと盛り上がって欲しいのも事実。(オリジナルグッズとかも買いたいけど、筆者が貧乏故、手が出ないのが現状。)
チャー研ファンとしては、また違ったメディアで一花咲かせて欲しいと願うばかりである。